山が土砂崩れを起こす前兆、起きやすい場所と危険地域を知る
長雨や瞬間的に大量の雨が降ることで土砂災害が起きる事故が増えています
土砂崩れなどは起きる前にいくつか前兆となるものがあり、異変を感じ取って避難することができ、命が助かったという方も多くいます
自分や家族の身を守るためにもいま一度しっかりと対策をしていきましょう
山が土砂崩れを起こす前兆
山が土砂崩れを起こす前には様々な前兆があります
普段きれいな水が流れている場所が濁ってきたり、突然川の水位が下がる(もしくは増水する)、わかりやすいものでは斜面に亀裂が入るなどがありますが
正直長雨が続いたらきれいな水なんてありませんしわざわざ川の様子なんて見に行きませんし運よく?斜面の亀裂を発見できるわけではありませんよね
基本的に建物の中にいることが多いですし「目」で見る前兆は中々察知するのは難しいと思います
・頼りにするのは耳と鼻
何か変な匂いがする・・・
土砂災害の前に感じる「匂い」を感じて避難して助かった人が多いようです
土砂崩れが起きる時には「独特の土臭い匂い」や「焼け焦げたような匂い」がすることがあります
長雨によって柔らかくなってしまった地面が自重に耐え切れなくなりずれることで、今まで土の中に埋まっていた部分が空気に触れることになるので土の匂いを強く感じるようになります
特に何も感じないような場所でもスコップで地面を掘り起こすと土臭い匂いがしますよね?
原理的には同じことがいえます
また、土がずれることで小石同士が摩擦を発生しますので焦げたような匂いがすることもあります
ここまでは「鼻」で感じる前兆でしたが、次は「耳」で感じる前兆です
ぶちぶちなど木の根っこが切れるような音がなっていたり、
地面から地鳴りが聞こえる場合は危険です
地鳴りが聞こえてくるということはすでに地面がずれ始めている証拠です
想像以上に強い力なので木の根っこなども簡単に引きちぎってしまいます
もしもこのような前兆を感じたら急いで避難所へ避難しましょう
雨が強い、またはお年寄りがいて避難所まではいけそうにもないという場合は2階に上がることがおすすめです
土砂災害で亡くなる方のほとんどが1階に住んでいた方であり、逆に2階にあがることで命が助かったという方が多数います
土砂崩れが起きやすい場所は
土砂崩れが起きやすい山は、どちらかというと人工林、特に杉山が起こしやすいです
逆に雑木林などの自然の山は比較的崩れにくくなります
・人工林が崩れやすい理由
杉などの建築に使われる木材は材料確保のために植林されることが多いです
山一つが全て杉なんてことも珍しくありません
これの何が問題かというと
木の根っこは土砂崩れが起きそうになっても滑り落ちないように楔のような役目を果たしてくれています
とはいえ根っこよりさらに下の部分で地滑りを起こした場合は手の打ちようがありません
雑木林のような自然の山では浅く広く根を張るものから深く根を張るものまで色々な種類の木が生えています
浅い層も深い層も万遍なく根っこがガードしてくれていますので地面が滑りにくく土砂崩れに強くなります
対して人が植えた人工林は同じ種類の木しかないのでカバーできる範囲が少ないため土砂崩れが起きやすくなります
土砂崩れの起こりやすい危険地域
日本は山岳地帯が多く、山の傾斜が急なために昔から土砂災害には悩まされてきました
町の云われなどを調べると、先人の人が地名にメッセージを残していることがあります
・名前に入っていると危険な地名
「龍」や「蛇」などの文字は水害や土砂災害が多い地方に付けられることが多いです
まるで全てを飲み込む龍のようだと昔の人は考えたのかもしれませんね
また「崩」や「谷」、「抜」や「泥」など土砂を思わせるような漢字を使われていることも多いです
・名前の変わってしまった土地
町同士の合併や名前の印象を変えるために改名をしてしまった地域も最近増えてきました
土砂災害の多い地域の昔の名前を調べてみたりすると、実は蛇や龍といった文字が入っていたということが多いようです
まとめ
長雨や集中豪雨が続いた後に土の匂いやぶちぶちといった木の根っこが切れるような音が聞こえたら、土砂崩れが起きる前兆かもしれません
異変を感じたらすぐに避難所へ移動するか2階へ避難してください
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