電気図面の基本的な書き方。素人が電気工事士2種に合格した方法
先日なんとか電気工事士2種の試験に合格しました
勉強を始めた当時はシロウトだったので電気の図面など見てもまったく分からず、大分苦労しました
特に配線図は見たこともない記号ばかりだし線の繋ぎ方もわからないしで大分苦戦した覚えがあります
電気工事士2種を受ける人にはこの図面の理解で苦戦している人が多いと思いますので初心者でも複線図が書けるようになるコツをまとめてみました
電気図面の書き方
まず初めにですが、複線図を書く前に3色のボールペンを用意してください
何故3色ボールペンが良いかというと、実際の芯線の数と合わせるためです
第二種電気工事士で使われるVVFケーブルやVVRケーブルは2芯線のものと3芯線のものしかありません
3線の場合「赤、白、黒」の3色なので実際のケーブルの色と合わせると結線時に間違いを犯しにくくなります
基本的に黒が動力線、白がアース線、赤が予備で使う線になります
色を間違えるとそれだけで重大欠陥になりますから気を付けてください
複線図に書く場合だとアース線の白は書けないので緑など他の色を使うといいですよ
複線図の書き方
試験会場での問題にはこのような形の図面が渡されます(記号その他簡略化してます)
このままではどこに何を繋げばよいのか分からないのでこれを配線が分かるように複線図に直していきますよ
まずはこのように先ほどの図面の記号のみを抜粋して書きだします
真ん中の円は書いていないですがあれはジョイントボックスなので記入は省いています
ジョイントボックスは配線と配線の接続箇所を収める場所なので基本的に線の配線はこのジョイントボックス内で行います
ジョイントボックスの外では配線を繋ぐことができないので注意です
ジョイントボックスの他にもアウトレットボックスというものも接続箇所を収める場所です
このような記号が入っていたら配線は必ずそこで行います
話が逸れてしまったのでもう一度先ほどの記号のみの図面を見ると
ここからまず何を書くかというとアース線から書いていきます
図面の中の全ての機器と動力をアース線で繋いでいきます
繋ぐのはコンセントやシーリングなどの機械と電源のみです
スイッチなどには繋ぐ必要はありません
一度繋ぎ終わったら全ての機械と電源がアース線(白線)で繋がっているか確認します
次に動力からコンセントへと黒線を繋いでいきます
コンセントと電源が一直線に繋がっていますがこの時必ずジョイントボックス内で黒い点を書いておきましょう
黒い点がそこで配線が繋がってますよ!という意味です
点線を省略可しておくといざ結線する時に芯線の数が合わないなど間違いを犯す元になります
次に先ほどの黒い点からスイッチへ向けて動力線を伸ばしていきます
図面を見るとシーリングの記号とスイッチの記号の横に小さく㋑と書いてあります
これはスイッチ㋑はシーリング㋑のスイッチですよという意味
他にも複数ある場合は㋑、㋺、㋩などカタカナで表記されています
最後にスイッチ㋑へ来た動力をシーリング㋑へつなげていきます
白のアース線を使い中央まで繋げたらシーリング側の黒線と繋げばOKです
これで回路は完成
電気の流れを表すとこんな感じです
黒線を伝って動力から電気が送られ、白線を伝って動力へと帰っていきます
赤矢印はコンセントへの電気の流れ、黒矢印がスイッチ付きのシーリングへの電気の流れ
こんな感じで動力から出た電気がちゃんと戻ってくるか確認しましょう
電線を水の流れる水道管とイメージすると分かりやすいかと思います
電気工事士の試験を受ける際は過去問と同じ様な問題が多いので一通りやっておくと安心です
過去問や参考書などは写真付きのものを選ぶと実際に分かりやすくて覚えやすかったです
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電気の図面の書き方まとめ
電気配線図はアース⇒コンセント⇒スイッチの順で書いていくと書きやすいです
また、実際の配線と同じ色で書いておくと配線時に間違いを犯しにくくなるのでおすすめです
今回は基本的な図面の書き方でしたが3路スイッチや4路スイッチなども大体書き方は一緒です
電気工事士の実技試験を受ける時などは事前にインターネットで配布される試験問題をやっておくと当日安心ですよ
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