ノロウイルス衣類の消毒方法と色落ちの心配は?嘔吐処理洗えない布団はどうする?
ノロウイルスに感染すると激しい嘔吐や下痢を繰り返すため、ふとした拍子に戻してしまい、衣服やベッドを汚してしまうことがあります
汚れた洋服はそのまま洗濯してもウイルスは死滅せず、衣類を介して伝染することもあるので注意が必要です
少量のウイルスでもうつることがありますので家族にノロウイルスが発生した際は消毒殺菌が重要になってきます
ノロウイルスに感染した時の嘔吐物の処理の仕方や汚れた衣類の洗濯方法、洗う事のできないカーペットやベッドの布団などはどうすればよいのかをまとめました
ノロウイルスのついた衣類の消毒方法
ノロウイルスに感染すると急な吐き気を催しその場で戻してしまったり、トイレまで間に合わずに床を汚してしまうことがあります
特に小さな子供などはその場で催してしまい布団もパジャマも目も当てられない・・なんてことも多いかと思われます
本当は嘔吐物が付着した衣類は廃棄が望ましいのですが、汚れるたびに新しいものを買っていたらお金が大変
できるだけ洗濯して再利用したいのですが、ここで気を付けなくてはいけないのが
「ノロウイルスは通常の洗濯では死なない」です
通常の洗濯程度ではノロウイルスは死滅しません
下手をすると洗濯槽に残ったウイルスが他の洗濯物に付着して病気がうつってしまうこともあります
それを防ぐためにもノロウイルスに効果のある洗い方をしましょう
嘔吐物のついた衣類の洗濯の仕方
まず初めに、ノロウイルスは通常の洗濯はもちろん殺菌効果の強いアルコールなどでも退治することはできません
ノロウイルスを殺菌消毒する場合にはキッチンハイターなどの「塩素系漂白剤」を仕様します
漂白剤の中でも「混ぜるな危険」と書いてあるあれです
塩素系漂白剤の中に含まれている次亜塩素酸ナトリウムがノロウイルスの消毒効果があります
ちなみにワイドハイターなど「酵素系漂白剤」にはノロウイルスの消毒効果はありません
市販のハイターの場合、約250倍ほど希釈して使用します(市販のキッチンハイターの場合、キャップ1杯で約25ml)
キャップ1杯のハイターに対し5Lの水で薄めて漬け置きします
漬け置きの時間は約30分
衣類についた嘔吐物を軽く洗い流したら全体がしっかりと浸かるように漬け置きしましょう
後は通常の洗濯をするだけ
ただしお察しの通り塩素系の漂白剤を使う場合、色物は変色してしまう場合があります
変色が嫌な場合は別の方法でも消毒することもできます
洗濯する際は自分にもウイルスが付着しないように使い捨てのマスクと手袋などをして直接触れないようにしてください
ノロウイルスの消毒で色落ちしない方法
汚れた衣類を消毒したい!けれども漂白剤で色落ちもさせたくない場合は別の方法でも消毒することができます
ノロウイルスは基本的に2種類の方法でしか消毒できません
① 次亜塩素酸ナトリウムによる消毒
② 85℃以上の高温に1分以上晒す
というわけでノロウイルスには熱湯による煮沸消毒が有効です
大き目の鍋に軽く洗った洗濯物を入れ、後は火にかけて沸騰してから1分間グツグツと煮込むだけです
ノロウイルスの嘔吐処理洗えない布団などは?
嘔吐物が布団や絨毯などのカーペットに飛び散ってしまった時、衣類と違って簡単には洗えませんから困ってしまうと思います
煮沸消毒しようにも布団を鍋になんて入れられないし、塩素系の漂白剤を使用したら色落ちが気になりますよね
そのような場合におすすめなのが「ふとん乾燥機」です
布団に付着した汚れを軽くふき取ったら布団乾燥機を使い30分以上加熱します
家庭でできるノロウイルスの消毒法(東京都健康安全研究センター)の実験によると、布団乾燥機を使い50℃で30分加熱するとノロウイルスは不活化するようです
汚れた箇所に水を吹きかけてスチームアイロンの蒸気を2分間吹きかけることでも消毒できますが、嘔吐の飛び散りは予想以上に広範囲ですから手間もかかるしめんどくさい
ふとん乾燥機なら準備して後は放置しておくだけで全体に効果があるのでこちらのほうが楽かな~と感じました
まとめ
ノロウイルスなどウイルス性の病気にかかった場合、嘔吐物などには沢山のウイルスが付いています
汚れてしまった箇所はきちんと消毒しないと家族が全滅なんてことも・・・
ウイルスは高温と次亜塩素酸ナトリウムに弱いので塩素系の漂白剤か煮沸消毒にて対策しましょう
ふとんなどの洗えないものは布団乾燥機を使うとウイルスを不活性化することができます
非常に感染力の強いウイルスなので家族にうつらないように気を付けましょう
ノロウイルスの消毒が必要な期間に関してはこちらの記事にまとめました
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